1. NetworkManager
    • 仮想ブリッジの作成


    Linuxではbridge-utilsを使用することで、仮想ブリッジを作成することができます。 仮想マシンのネットワークに仮想ブリッジを設定すると、仮想ホストと同じネットワーク に接続でき、仮想ホスト以外からの接続が簡単になります。

    NetworkManager

    FedoraではGUI用ネットワーク設定サービスのNetwork Managerが使用されています。 仮想ブリッジを使用する場合、Network Managerだと問題があるので、Network Managerを無効に してnetworkサービスを有効にします。

    NetworkManagerの無効化

      仮想ブリッジの作成

      仮想ホストへの仮想ブリッジの追加には、は動的に追加する方法と、ブート時に登録する方法があります。

      • 動的に追加

      • brctlコマンドを使用すると、今動いているLinuxに仮想ブリッジを追加できます。

        追加する仮想ブリッジの設定が以下の場合

        • 仮想ブリッジ名: vbr0
        • 仮想ブリッジを設定するインターフェイス: em1
        • 仮想ブリッジのIPアドレス: 192.168.24.99
        以下のようなコマンドを実行します。
        # brctl addbr vbr0                     <= 仮想ブリッジ vbr0 を作成
        # brctl addif vbr0 em1                 <= vbr0 を em1にセット
        # ifconfig vbr0 192.168.24.99          <= vbr0にIPアドレスをセット

        注意. もしSSHなどでリモート操作している場合、以下のコマンドを実行後 ネットワークが切れて、リモート操作ができなくなります。 直接操作できない場合は実行しないでください。

        # brctl addif vbr0 em1
        また、brctlコマンドで仮想ブリッジを追加しても、設定ファイルは作成されないので、 再起動すると仮想ブリッジは消えます。

      • ブート時に仮想ブリッジを有効にする

      • ブート時に仮想ブリッジを有効にする場合、/etc/sysconfig/network-scripts/ に 仮想ブリッジの設定の追加し、仮想ブリッジを追加するネットワークインターフェイスの 設定を修正する必要があります。

        最初に、仮想ブリッジの設定を作成します。 仮想ブリッジにはIPアドレスを割り当てますので、IPADDR、NETMASK、GATEWAYを指定します。 また、ブリッジの場合は、TYPE=bridgeの指定が必要になります。

        /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-vbr0
        DEVICE="vbr0"
        HWADDR=1C:C1:DE:XX:XX:XX
        ONBOOT=yes
        BOOTPROTO=none
        TYPE=bridge
        IPADDR=192.168.24.101
        NETMASK=255.255.255.0
        GATEWAY=192.168.24.1
        DNS1=192.168.24.1
        STP=off			

        次に仮想ブリッジを追加するインターフェイスの設定を修正します。

        /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-em1 (修正前)
        DEVICE="em1"
        HWADDR="1C:C1:DE:XX:XX:XX"
        ONBOOT="yes"
        M_CONTROLLED="yes"
        IPADDR=192.168.24.101
        NETMASK=255.255.255.0
        GATEWAY=192.168.24.1
        DNS1=192.168.24.1	

        仮想ブリッジにIPアドレスを割り当てるので、IPADDR、NETMASK、GATEWAY等の設定を削除します。 また、BRIDGEの項目を追加して、追加する仮想ブリッジを指定します。

        /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-em1(修正後
        DEVICE="em1"
        HWADDR="1C:C1:DE:XX:XX:XX"
        ONBOOT="yes"
        BOOTPROTO=none
        TYPE=ethernet
        BRIDGE=vbr0